コレクション: ROOM 1015

ルーム テン フィフティーン|ロック史に残る狂乱の館


ROOM 1015(ルーム・テン・フィフティーン)は、プロのロックミュージシャンとしての経験も持つドクター・マイクが、2015年にパリで設立したニッチフレグランスブランド。1970年代の華々しきロックシーンへのオマージュ。
ブランド名の部屋番号1015号室は、かつて「狂乱の館」とも呼ばれたLAのサンセット大通りにあるコンチネンタルハイアットハウス(現:アンダーズ・ウエスト・ハリウッド)のひと部屋。そこはザ・ドアーズ、ザ・フー、ザ・ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリンなどのそうそうたるロックの大スターたちの定宿。ライブ終わりのロックンローラーたちは、ここで羽を休めるどころか、ゲージに入れられた野生動物のように激しく荒れ狂った。あらゆる壁をチェーンソーで打ち壊し、部屋中に消化器を散布し、ベランダからぶら下がって、ベッドをひっくり返し、どでかいハーレーで廊下を爆走した。すべてを破壊し、すべてを逆さまにしたいというナンセンスで制御不能なロックの衝動。
ある日、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが行ったホテルの部屋の窓から階下の駐車場へテレビを投げ捨てるという奇抜なパフォーマンスで、ここハイアットハウスの部屋番号1015号室の名はロック史に永遠に刻まれるロックの聖地となった。このブランドは、70年代の象徴ともいえるこの数奇なロックの聖地へのオマージュ。
創設者のドクター・マイク(マイケル・パルトゥシュ)は、薬科大学を卒業して薬剤師としてフランス軍に従軍するが、厳しすぎる軍規に嫌気がさして退役し、反骨心から初めてのタトゥーを入れた。その後、調剤薬局で薬剤師として更なる研鑽を積んだ後に、一念発起してロンドンに渡り、今度はプロのミュージシャンとして華々しくデビューし、ステージを縦横無尽に駆け回った。やがてドクター・マイクは、薬剤師とミュージシャンという2つの珍しいキャリアの組み合わせを軸にして、音楽が持っているメロディとリズムの力と、香りという精神を癒やす薬を融合させて全く新しい芸術を表現することを目指し、当ブランドを創設するに至った。