香水は、身につけておしゃれをしたり、気分を高めたりするために欠かせないアイテムです。しかし、香水にはさまざまな種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
香水は、香料の濃度や形状によってさまざまな種類に分けられます。香料の濃度によって香りの強さや持続時間が決まり、形状によって使いやすさや持ち運びやすさが変わります。
そこで今回は、香水の種類や特徴、持続時間などを解説します。香水を選ぶ際のポイントもあわせてお伝えしますので、香水選びの参考にしてみてください。
香水の種類と特徴
香水は、香料の濃度や形状によってさまざまな種類に分けられます。
香水の種類を理解するために、まずは香料の濃度による分類を理解しておきましょう。また、香水の形状や香調による分類についてもお伝えします。香水の種類を理解しておけば、自分の好みに合う香水を探す際に役立つでしょう。
香水に使用される香料の濃度による分類
香水は、その香りの濃度によって異なる種類に分類されます。
香りの持続性や強さ、価格帯に影響を与えるこの濃度は、香水選びにおいて重要な要素です。以下は、主要な香水の種類となります。
・パルファン(Parfum)
・オードパルファン(Eau de Parfum)
・オーデトワレ(Eau de Toilette)
・オーデコロン(Eau de Cologne)
ここから、それぞれの種類の特徴を紹介します。
香水の濃度による分類は、香りを選ぶ際に考慮すべき重要な要素の一つです。自分の好みやシーンに合った香りを見つけるために、各カテゴリの特徴を理解し、お気に入りの香水を見つけてみてください。
パルファン(Parfum)
パルファン(Parfum)は、香水の最高濃度を誇る種類です。通常、パルファンには香料が15%から20%以上含まれています。
香りが非常に濃厚で持続力が高いのが特徴で、一日中香りが続きます。また、高価格帯であり、少量使用で十分な効果が得られるため、コスパが良い種類といえます。
特別な日や冬季に最適な種類となるので、シチュエーションや季節に合わせて使用するのがおすすめです。
オードパルファン(Eau de Parfum)
オードパルファン(Eau de Parfum)は、香料の濃度がパルファムよりやや低い種類で、通常は10%から15%の香料を含んでいます。
また、パルファンに次いで持続性が高く、日中に使用しても香りが長続きするのが特徴です。価格帯はパルファムに比べてリーズナブルで、日常的な使用に最適。
仕事やデイリーウェアに最適で、シーンに合わせて選ぶことができます。
オーデトワレ(Eau de Toilette)
オーデトワレ(Eau de Toilette)は、オードパルファンより香料の濃度がさらに低く、通常は5%から10%の香料が含まれている種類。
軽やかで爽快な香りが特徴で、持続時間は比較的短いですが、日中のリフレッシュに適しています。価格が手頃で、たくさん使用してもコストがかからないため、リピーターも多い人気の種類。スポーツや、カジュアルな場面に最適の香水の種類です。
オーデコロン(Eau de Cologne)
オーデコロン(Eau de Cologne)は、ご紹介してきた3つの種類と比較して香料の濃度が最も低く、通常は2%から4%程度の香料が含まれる種類となります。
オーデトワレよりもさらに軽やかに香る種類で、爽快感がありますが、持続時間は短め。
価格帯がリーズナブルで、日常的なリフレッシュやシューズや衣類にも使用できます。
暑い季節やフレッシュな気分を求めるときに最適で、香水初心者の方にもおすすめの種類となっています。
香水の形状による分類
香水は、香りを身にまとうためのさまざまな形状で提供されています。
形状による違いは、香水の使いやすさ、持続性、香りの塗布方法に影響を与えます。以下では、主要な香水の形状とそれぞれの特徴を紹介します。
香水の形状は、大きく分けて以下の3つ。
・スプレータイプ
・ロールオンタイプ
・練り香水
この他にも、香水にはさまざまな形状があります。
例えば、液体状の香水を綿棒につけて肌に塗る「コットンタイプ」や、香水を染み込ませた布を首から下げる「フレグランステープ」などがあります。
ここからは、主要な3種類についての詳細をお伝えします。
スプレータイプ
スプレータイプは、香水の最も一般的な形状です。ボトルの頭部にスプレーノズルがあり、ボタンを押すことで香水を噴射することができます。スプレータイプは、使いやすく、香りの広がりも良いのが特徴です。
メリットとしては、香水を均一に塗布しやすいこと、持続時間が長いことが挙げられます。また、使い方も簡単で、誰でも簡単に香りを楽しむことができます。
デメリットとしては、スプレー時に周囲に香りが広がってしまうことが挙げられます。また、ボトルが割れやすいという点にも注意が必要です。
ロールオンタイプ
ロールオンタイプは、ボトルの頭部に小さな玉が付いており、肌に転がして香りをつけるタイプです。スプレータイプに比べて、香りが飛散しにくく、持ち運びにも便利です。ただし、香りの広がりがスプレータイプに比べて劣ります。
メリットとしては、スプレータイプよりも香りが周囲に広がりにくいこと、携帯に便利なことが挙げられます。また、肌への負担が少ないのも特徴です。
デメリットとしては、香水の量を調整しにくいこと、持続時間が短めなことが挙げられます。
練り香水
練り香水は、固形状の香水で、肌に直接塗って香りをつけるタイプです。通常は、香りの成分がワックスやオイルに組み込まれています。
メリットとしては、香水の量を調整しやすいこと、携帯に便利なことが挙げられます。また、肌への負担が少なく、液体の香水と比べてこぼれにくいのが特徴です。
デメリットとしては、スプレータイプやロールオンタイプよりも香りが弱いこと、持続時間が短めなことが挙げられます。
香調による分類
香水はさまざまな香りの要素を組み合わせて作られており、さまざまな香調によって、その種類がわかれています。
香水の香りは、大きく分けて、以下5つに分類することが可能。
・フローラル系
・フルーツ系
・シトラス系
・ウッディ系
・オリエンタル系
ここから、それぞれ詳しく解説いたします。
フローラル系
フローラル系は、文字通り花の香りの香料です。代表的なフローラル系の香料は、以下のようなもの。
・ローズ
・ジャスミン
・スズラン
・ミュゲ
・ガーデニア
ローズは、フローラル系の香水の王道ともいえる香料です。
華やかで甘く、エレガントな印象を与えます。ジャスミンは甘く濃厚な香りが特徴的で、官能的な印象を与えます。スズランは、清潔感のある爽やかな香りで、さわやかで可憐な印象を与えます。
ミュゲは、ジャスミンに似た甘く濃厚な香りが特徴です。ローズとジャスミンを合わせたような香りです。ガーデニアは、甘く濃厚な香りが特徴です。優雅で落ち着いた印象を与えます。
フローラル系の香水は、単独で使用するだけでなく、他の香料と組み合わせて使うこともできます。例えば、ローズとジャスミンを組み合わせると、より華やかでエレガントな印象を与えることができます。
スズランとミュゲを組み合わせると、より清潔感のある爽やかな印象を与えることができます。ガーデニアとウッディ系の香料を組み合わせると、より落ち着きのある印象を与えることができます。
昼間のカジュアルなシーンから、ロマンティックな夜のデートまで幅広い場面で人気です。
フルーツ系
フルーツ系の香水は、果物の香りのものとなります。
甘く爽やかな香りが印象的なフルーツ系の香料で、代表的なものは以下5つ。
・オレンジ
・レモン
・グレープフルーツ
・アップル
・ピーチ
オレンジは、フルーツ系の香水の王道とも言える香料で、甘く爽やかな香りが特徴です。レモンは、さわやかでフレッシュな香りとなっています。
グレープフルーツは、さわやかでフルーティーな香りが特徴。アップルは、甘く爽やかな香りが特徴です。ピーチは、甘くジューシーな香りです。
フルーツ系の香水は、フローラル系の香料と同じく、他の香料と組み合わせて使うのもおすすめ。
例えば、オレンジとレモンを組み合わせると、よりさわやかでフレッシュな印象を与えることができますし、グレープフルーツとアップルを組み合わせると、より甘く爽やかな印象を与えることができます。
ピーチとフローラル系の香料を組み合わせると、より女性らしい印象となります。
フルーツ系の香水は、普段使いやカジュアルなシーンに適しており、特に夏の季節に人気の香水となっています。
シトラス系
シトラス系の香水は、柑橘系の香りが特徴で、さわやかで清潔感のある印象を与えます。
シトラス系の代表的な香料は、以下。
・レモン
・オレンジ
・グレープフルーツ
・ライム
・ベルガモット
レモンはさわやかでフレッシュな香りが特徴の香料で、オレンジは、甘く爽やかな香りが特徴となります。
また、グレープフルーツは、さわやかでフルーティーな香りで、ライムは酸味のあるさわやかな香りが特徴です。ベルガモットは、甘くスパイシーな香りとなります。
さわやかで活気に満ち、清涼感と爽やかさを提供するシトラス系の香水は、昼間のビジネスシーンやスポーツの後、リフレッシュしたいときに適しています。
ウッディ系
木の香りが特徴のウッディ系の香水は、落ち着きや上品さのある印象を与えます。
ウッディ系の代表的な香料は、以下のようになっています。
・サンダルウッド
・シダーウッド
・パチョリ
・ガイアックウッド
・ベチバー
サンダルウッドは落ち着きのある甘い香りで、シダーウッドは、スッキリとした爽やかな香りが特徴の香料。
パチョリは、深みのあるスパイシーな香りが特徴となっており、ガイアックウッドは、濃厚でエキゾチックな香りが特徴。またベチバーは、甘くスパイシーな香りです。
ウッディ系の香水は、温かみのある自信に満ちた香りで、大人らしさや深みを演出してくれるため、夜の特別な場面や秋冬の季節に適しています。
オリエンタル系
オリエンタル系の香水は、スパイスやハーブの香りで、エキゾチックで大人っぽい雰囲気が印象的。オリエンタル系の香料には、以下のようなものがあります。
・ムスク
・アンバー
・シナモン
・カルダモン
・バニラ
ムスクは、甘く官能的な香りが特徴の香料です。さらにアンバーは、甘く落ち着いた香りの香料となっています。
またシナモンは、スパイシーで刺激的な香りが特徴で、カルダモンは、スパイシーで甘い香り。バニラは、甘く濃厚な香りが特徴の香料となっています。
セクシーで官能的な香りで、自己主張や個性を強調するオリエンタル系の香水は、夜の特別なイベントや冬季に最適です。
オリエンタル系の香水は、他の香調の香水に比べて、持続時間が長い傾向があります。そのため、香りが強すぎると感じた場合は、少量ずつつけるようにしましょう。
香水選びのポイント
香水を選ぶ際のポイントは、自分の好みやTPOに合わせて、香りを選ぶことです。
お伝えしたように香水は、香料の濃度によって、香りの強さや持続時間が異なります。香水を選ぶ際には、自分の好みや用途に合わせて、香料の濃度を選ぶとよいでしょう。
また、香水はスプレータイプ、ロールオンタイプ、練り香水などさまざまな形状で提供されています。使用するシーンや場所を考慮して、使いやすい形状のものを選んでください。
さらに、例えば、デートやパーティーなど、華やかな印象を与えたいときには、フローラル系やフルーツ系の香水がおすすめです。また、仕事や学校など、落ち着いた印象を与えたいときには、ウッディ系やオリエンタル系の香水がよいでしょう。
このように、香水は香調の組み合わせによって、さまざまな印象を与えることもできます。
フローラル系の香りとシトラス系の香りを組み合わせると、爽やかな印象を与えることができますし、ウッディ系の香りとオリエンタル系の香りを組み合わせると、落ち着きのある印象を与えることが可能です。
まとめ
香水の種類を香料の濃度や形状、香調別にご紹介しました。
香水は、シーンに合わせて香りを選ぶことで、TPOに合った印象を与えることができます。また、持続時間を確認することで、香り持ちの良い香水を選ぶことが可能となります。
自分の好みやTPOに合わせて、さまざまな香調を試し、お気に入りの香水を見つけてみてはいかがでしょうか。
この記事はMELLフレングランス編集部が監修しました。小分け香水に関して、今後もお役に立つ情報を提供してまいります。