近年、ユニセックス香水が人気を集めています。ユニセックスな香りは、男性向けと女性向けに限定されない、汎用性の高い香りは、多くの人々に魅力的に映り愛されているのです。
一体なぜ、ユニセックスな香りがこれほどまでに支持を受けているのでしょうか?
この記事では、ユニセックスな香りのトレンドの背後にある魅力を探求し、その人気が持続する理由に迫ってみましょう。
また、ユニセックスな香水のなかでもおすすめの商品をあわせてご紹介します。ユニセックスな香りが好き、好みのユニセックス香水を探している、という方はぜひご一読ください。
香水のユニセックスの香りはなぜ人気がある?
冒頭でもお伝えしましたが、香水の世界において、近年ユニセックスな香りはますます人気を集めています。
性別を問わずに使えるユニセックスな香水が人気の主な理由には、以下が挙げられます。
・ユニセックス香水の持つ柔軟性と多用途性
・ジェンダーレストレンドと表現の自由
・パートナーシェアリングが可能
・デザインとパッケージング
ここから、それぞれの理由について詳細をお伝えします。
柔軟性と多用途性を持つユニセックス香水
ユニセックスな香りは、日常的な使用から特別なイベントまで幅広いシーンで使用できるため、その柔軟性が魅力です。香水を季節や場面に合わせて切り替える必要がなく、ひとつの香りで多くのシーンに対応できます。
また、ユニセックスな香りは、カップルや家族など、複数の人が同じ香りを共有できるため、香水を購入する際の経済性があります。くわえて、個々の香水を複数持つ必要がなく、シンプルで手軽に使えるという点がメリットといえます。
ジェンダーレストレンドと表現の自由
近年、ジェンダーにとらわれないアプローチがファッションや美容業界で注目されています。ユニセックスな香りは、どんな性別の人でも楽しめるアイテムとして、多様性や包括性の価値観に合致するとされています。
ユニセックスな香りは、この変化に適応し、より包括的で現代的なアプローチを提供することができます。
また、ユニセックスな香りは、特定の性別のステレオタイプに縛られず、個々の個性やスタイルを表現する手段として人気があります。
個々の個性や好みに合わせて使用することができるため、好みや個性に合った香りを選び、自分をアピールする手段として活用することができます。
パートナーシェアリングが可能
ユニセックスの香りは、カップルやパートナー間で香りを共有することが可能です。
ひとつのボトルをシェアすることで、特定の香りを共有し、絆を深めることができるため、特に恋人同士や親子などに人気があります。
デザインとパッケージング
ユニセックスな香水は、しばしばシンプルで洗練されたデザインやパッケージングを採用しています。性別に縛られないデザインは、多くの人々にアピールすることができます。
また、ファッションや美容の分野では、ジェンダーレスなトレンドが増えており、それに合わせてユニセックスな香りも注目を集めています。ファッションと香りを組み合わせることで、より個性的なスタイルを演出することができます。
一般的に、ユニセックスな香りは、ジェンダーにとらわれない自由な発想や選択を尊重する現代社会にマッチしているため、人気があるといえるでしょう。
ユニセックスな香水の種類について
ユニセックス香水に用いられる香りには、いくつかの種類が存在します。
主な種類は、以下6つです。
・シトラス系の香水
・ムスク系の香水
・サボン系の香水
・ウッディ系の香水
・オリエンタル系の香水
・フローラル系の香水
一つひとつの種類について、説明させていただきますので、好みの香りを見つけるのに役立ててください。
シトラス系の香水
シトラス系の香水は、その爽やかで明るい香りで男性も女性も楽しめるものです。シトラス系の香りは柑橘類の香りを基にしており、さわやかで活気にあふれる印象を与えます。
シトラス系の香水は、そもそもシトラスの明るさと爽やかさをベースに、男性や女性、あらゆる人々に楽しんでいただけるようにデザインされています。ただし、個々の肌質や好みによって香りの感じ方が異なるため、実際に試してみることをおすすめします。
ムスク系の香水
ムスク系の香水は、その洗練された官能的な香りが、男性も女性も楽しめるものです。ムスク系の香りは、シャープで温かみがあり、なおかつセクシーさを感じさせる香りであり、個々の肌質に馴染みやすい特徴があります。
ムスクの独特の魅力をベースにしており、その香りの奥深さと複雑さが男女を問わず多くの人々に喜ばれています。
サボン系の香水
サボン系の香水は、清潔感やほのかな甘さがあり、男性も女性も楽しめるものです。サボン系の香りは、清潔感や爽快感を表現するために、石鹸や清涼感を思わせる香りであり、リラックスしたり清潔感を感じたりすることができます。
サボン系の清潔で爽快な香りを基調にしており、男性や女性、どちらの性別でも気軽に楽しむことができるようなデザインになっています。
ウッディ系の香水
ウッディ系の香水は、温かみと深みのある香りで、男性も女性も楽しむことができるものです。ウッディ系の香りは、木材や樹皮の香りを基にしたもので、落ち着いた雰囲気やエレガントさを演出します。
ウッディな香りの深みとエレガントさを持ちながら、男性や女性、どちらの性別でも楽しむことができるようにデザインされています。
オリエンタル系の香水
オリエンタル系の香水は、官能的でスパイシー、甘く温かみのある香りで、男性も女性も楽しむことができるものです。オリエンタル系の香りは、スパイスや甘い香りを基にしており、魅惑的で豊かさを感じさせる東洋のエキゾチックな要素を取り入れたもので、魅力的で深い香りを持っています。
オリエンタルな要素を取り入れつつも、男性と女性、どちらの性別でも楽しむことができるようにデザインされています。
フローラル系の香水
フローラル系の香水の香水と聞くと、女性向けの香りという印象を持つ方も少なくないでしょう。ですが、フローラル系の香水は、花々の優雅さと爽やかさが絶妙に組み合わさった香りで、男性も女性も楽しむことができるものです。
フローラル系の香りは、さまざまな花のエッセンスを基にしており、軽やかで魅惑的な香りを持っています。
花々の優雅さとフレッシュな香りをベースに、男性や女性、どちらの性別でも楽しむことができるようにデザインされているのです。
香水のなかでもユニセックスな香りが人気の商品をご紹介!
ユニセックスな香りが、男性と女性の枠を超え、幅広い層に支持されていることはお伝えしました。
ここからは、香水のなかでも特に人気のあるユニセックスな商品を厳選してご紹介します。ただし、香りの好みは個人差がありますので、実際に試してみることをおすすめします。
ジョーマローン ロンドン ペオニー&ブラッシュ スエード コローニア
「ジョーマローン ロンドン ブラックベリー&ベイ コローニア(Jo Malone London Blackberry & Bay Cologne)」は、ジョー マローン ロンドンというブランドから提供されている香水です。
ジョーマローンの香水で、ピオニーとスエードの柔らかな香りが男性女性問わず人気です。
■香りの構成
トップノート:ブラックベリー、グレープフルーツ、ベイリーフ
ミドルノート:リリー、ローズ、ラズベリー
ベースノート:シダーウッド、パチョリ、ベチバー
■香りの特徴
「ブラックベリー&ベイ コローニア」は、ジョー マローン ロンドンのシグニチャーコレクションの一部として展開されています。ブラックベリーの甘くフルーティな香りと、ベイリーフのスパイシーで爽やかな香りが融合した、魅惑的な香りです。ラズベリーやリリー、ローズなどの花々のミドルノートが加わり、深みと繊細さをもたらしています。最後にシダーウッドやパチョリ、ベチバーのウッディなベースノートが香りを包み込みます。
■使用シーン
この香水は、爽やかながらも甘く深みのある香りのため、春から秋にかけての日中や、特別なイベントなどに適しています。カジュアルな日常から、少しドレッシーな場面まで幅広く楽しむことができます。
クリニーク ハッピー オード パルファム
「クリニーク ハッピー オード パルファム (Clinique Happy Eau de Parfum)」は、アメリカの化粧品ブランドであるクリニーク(Clinique)から発売されている香水です。
軽やかな香りのため、一日中爽やかな印象を保ちつつも比較的軽やかに香ることが特徴です。
軽やかで爽やかというユニセックスな特性を持つ香りから、幅広い年齢層や性別の人々に愛されています。
■香りの構成
トップノート:オレンジ、レモン、マンダリン
ミドルノート:ブッシュフラワー、ボイセンベリー
ベースノート:マンダリン、ブロッサム、ハワイアンウェディングフラワー
■香りの特徴
クリニーク ハッピーは、明るく爽やかなシトラス系の香りです。柑橘系のトップノートにはオレンジ、レモン、マンダリンなどが含まれ、フレッシュで元気な印象を与えます。ミドルノートにはフローラルノートやフルーツノートが組み合わさり、ラストノートではマンダリンやブロッサム、ハワイアンウェディングフラワーの香りが華やかに香ります。
爽やかなシトラスの香りが男性と女性の両方に好まれるため、ユニセックスな香りとされており、性別に関係なく広く楽しむことができます。
■使用シーン
明るく爽やかな香りのため、春や夏の季節に特に最適。デイタイムのカジュアルな場面、リラックスした雰囲気の場所で使うのに適しています。
トム フォード ブラック オーキッド オードパルファム
「トム フォード ブラック オーキッド オードパルファム」(Tom Ford Black Orchid Eau de Parfum)は、トム フォード(Tom Ford)という有名なデザイナーの香水ラインから発売されている、ユニセックスな要素を持つ香水。
この香水は、トム フォードのシグネチャー香水(ブランドやデザイナーが特有の香りやスタイルを持つ香水)のひとつであり、その個性的で官能的な香りが特徴です。
トム フォードの香水ラインの中でも特に人気が高く、その独特な香りが男女問わず多くの人々に愛されています。
■香りの構成
トップノート:トリュフ、ベルガモット、ジンジャー
ミドルノート:ブラックオーキッド、ジャスミン、チョコレート
ベースノート:ウッディノート、バニラ
■香りの特徴
「ブラック オーキッド」は、深みのあるオリエンタルフローラルの香りであり、甘さとスパイシーさが複雑に組み合わさった特徴的な香りです。トップノートにはシトラスとトリュフの香りが感じられ、ミドルノートで花々の香りとスパイスが広がり、ベースノートで甘くセクシーな香りが感じられます。
■使用シーン
エレガントで官能的な香りのため、特別な場面や夜の外出など、華やかなシーンでの使用が適しているとされています。
エルメス ナイルの庭
「ナイルの庭」(Un Jardin sur le Nil)は、エルメスが展開する香水ライン「Les Jardins」シリーズの一部であり、自然や庭園の要素を取り入れた香りが特徴。
そのナチュラルでリラックス感のある上品な香りは、男女ともに愛用者が多く、ユニセックス香水として知られています。
■香りの構成
トップノート:グリーンマンゴー、グレープフルーツ、
ミドルノート:パピルス、ロータスフラワー、ヒヤシンス
ベースノート:アイリス、インセンス、ムスク
■香りの特徴
「ナイルの庭」は、トップノートにジューシーなグレープフルーツとグリーンマンゴーが爽やかに香り、ミドルノートはパピルス、ロータスフラワー、ヒヤシンスといった透明感のあるフラワーノートが香り、ベースノートのアイリスやインセンス、ムスクが温かみがあるオリエンタルな香りを演出しています。
■使用シーン
ナチュラルで軽さのある香りから、オフィスでの使用や、ちょっとしたお出かけなどの日常使いに最適。落ち着きがある香りなのでシーンを選ばず使用することができます。
SHIRO アールグレイ オードパルファン
「アールグレイ オードパルファン」は、日本の香水ブランドである「SHIRO(シロ)」が展開する香水のひとつ。SHIROは、日本の伝統や自然をテーマにした香りを提供しており、そのユニークなアプローチと高品質な香りが特徴です。
フレッシュでリラックスしたアールグレイの香りがユニセックスな特性を持っており、性別を問わず人気の香水となっています。
■香りの構成
トップノート:ベルガモット
ミドルノート:アッサムティー、ローズ
ベースノート:ムスク、アンバー
■香りの特徴
「アールグレイ オードパルファン」は、その名の通り、上品で甘やかな紅茶のアールグレイの香りが最大の特徴です。
トップノートに爽やかなベルガモットが香り、ミドルノートでアッサムティー、ローズという上品な紅茶の香りを演出し、ベースノートのムスクとアンバーが品のよい甘みをプラス。
ユニセックスな香りであり、男性と女性の両方に好まれる香水となっています。
■使用シーン
アールグレイのフレッシュな香りは、昼間や暖かい季節に適しています。また、カジュアルな日常のシーンやリラックスした場面で使用するのに最適です。
ロクシタン ヴァーベナ オードトワレ
「ヴァーベナ オードトワレ」は、フランスの化粧品ブランドであるロクシタン(L'Occitane en Provence)が提供するユニセックスな香水のひとつです。
ヴァーベナ(Verbena)とは、南フランスのプロヴァンス地方に自生している柑橘系の爽やかな香りを持つハーブのこと。
柑橘系の爽やかな香りとハーブの香りが、ユニセックスな印象を与えるため、男女ともに愛用者の多い香水となっています。
■香りの構成
トップノート:レモン、オレンジ
ミドルノート:ヴァーベナ、プチグレイン
ベースノート:ローズ、ゼラニウム
■香りの特徴
「ヴァーベナ オードトワレ」という、香水の名前にもなっている「ヴァーベナ」は柑橘系の香りとハーブのニュアンスが混ざった特徴を持っており、明るく爽やかな香りを表現。これに爽やかな柑橘系の香りが含まれ、さらにベースノートを構成するローズやゼラニウムがのフローラルノートが優しさや柔らかさを演出してくるのです。
つけた瞬間から、明るく爽快な印象を与える香水となっています。
■シーン
爽やかなハーブと柑橘系の香りは、夏にぴったり。軽やかな香りのため、リフレッシュしたいときやリラックスしたいときなどの使用にも最適です。香りに癖がないので、日常使いはもちろん、ビジネスの場にも使用できる香水となっています。
ドルチェ&ガッバーナ ライトブルー
「ライトブルー」(Light Blue)は、イタリアのファッションブランドであるDolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)が提供する香水のhitotu
です。この香水は、その清澄で爽やかな香りと洗練されたデザインが特徴で、2001年に初めて発売されました。
その爽やかな香りと洗練されたデザインから、男女問わず多くの人々に愛されるユニセックスな香水となっています。
■香りの構成
トップノート:シチリアンレモン、シチリアンベルガモット、アップル、スイセン
ミドルノート:ホワイトローズ、ジャスミン、バンブーリーフ
ベースノート:シダー、アンブロックス、ムスク
■香りの特徴
「ライトブルー」は、フレッシュで柑橘系の香りが特徴です。シトラスの明るいノートが中心で、レモンやシチリアンベルガモット、リンデンブロッサムなどの柑橘系の香りが調和しています。
フローラルノートやウッディノートも含まれ、ベースノートでムスクが香りに奥行きを与えています。
■使用シーン
特に暖かい季節や昼間にぴったりの香りです。清涼感と明るさを持つため、夏やリゾートなどで活用されることが多いです。
カジュアルな日常のシーンから、アウトドアのイベントやリラックスした場面まで幅広いシーンで使用されます。
クリーン クラシック ウォームコットン オードパルファム
「クリーン クラシック ウォームコットン オードパルファム」は、香水ブランド「CLEAN(クリーン)」から展開されている香りのひとつです。
CLEANは、清潔感とシンプルな香りをコンセプトにした香水ブランドで、その名前通りに清潔で心地よい香りを提供しています。
クリーン クラシック ウォームコットン オードパルファムは、ウォームコットン(Warm Cotton)という名前通り、温かみのある綿の香りを表現しており、洗いたてのコットンのような清潔感や優しさを感じさせる香りが特徴。
この香りは、新鮮なシャツやタオルから抜けるような香りを再現しようとしたもので、清潔で穏やかな印象を与え、男女ともに活用できる香りとなっています。
■香りの構成
トップノート:シトラス、バーベナ
ミドルノート:オレンジフラワー、フルーティブレンド、マリーンエッセンス
ベースノート:フゼア、ムスク、アンバー
■の特徴
「クラシック ウォームコットン オードパルファム」は、その名の通り、温かなコットンの香りを表現した香水です。
クリーンな繊細さと心地よさが感じられる香りであり、清潔で穏やかな印象を与えます。
■使用シーン
清澄な香りと穏やかな印象から、日常のシーンやリラックスした場面で活用されることが多い香水です。就寝前に使用する、スリーピングフレグランスとしても最適な香りとなっています。
Derbe ホワイトティー パフューム
「ホワイトティー パフューム」は、「Derbe(デルベ)」から発売されている香水のひとつです。清涼感のなかにも気品が漂う、中国の「白茶」の香りを演出しています。
甘みのあるオリエンタルな香りは、落ち着いた雰囲気で品があり、Derbe製品のなかでもユニセックス香水として人気のロングセラー商品です。
■香りの構成
トップノート:ベルガモット、ホワイトティー
ミドルノート:ゼラニウム、タイム
ベースノート:ムスク、サンダル
■香りの特徴
「ホワイトティー パフューム」は、トップノートのベルガモット、ホワイトティーが落ち着いた柑橘系の香りを演出し、ミドルノートのゼラニウム、タイムがスパイシーなアクセントを追加。さらにラストノートでは、ムスク、サンダルの優しく甘やかに香ります。
■使用シーン
爽やかさと甘さがバランスよく香るため、お出かけやデート、職場やフォーマルな会場などを選ばず使用可能です。ホワイトティーの上品な香りが、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
まとめ
ユニセックス香水は、その包括的なアプローチと魅力的な香りのバランスにより、男女問わず多くの人々に愛されています。また、香りの種類はシトラス系・ムスク系・サボン系・ウッディ系・オリエンタル系・フローラル系などさまざま。
ユニセックスな香りと一口に言っても、それぞれの種類に特徴がありますので、使用する季節や場所、シチュエーションによって使い分けることが大切です。
ユニセックス香水は、日常的に使用しやすい香りのものが多いので、香水初心者の方でもチャレンジしやすいのではないでしょうか。
また、性別を問わず使用できるため、恋人や家族とシェアして楽しむのも良いですね。自分用はもちろん、贈り物にも最適なので、ぜひ今回の記事を参考に香水を選んでみてください。
今回は、ユニセックス香水のなかでも人気のある商品をご紹介させていただきましたが、香りの好みは個人差があるため、試してみて自分に合うかどうかを確認するようにしましょう。
この記事はMELLフレングランス編集部が監修しました。小分け香水に関して、今後もお役に立つ情報を提供してまいります。