練り香水とは、簡単にいうと固形の香水のことです。液体の香水と比べて香りの持続力が長く、肌に直接塗れるので、汗や水に強いのが特徴です。また、アルコールが配合されていないため、肌が弱い人でも安心して使うことができます。
今回は、練り香水の正しい使い方や量、おすすめの練り香水をご紹介します。練り香水を使いこなして、自分だけの香りを楽しんでみませんか?
練り香水とは?
練り香水とは、冒頭でもお伝えしたように、液体の香水ではなく固形の香りを持つ香水の一種です。
このタイプの香水は、固形の香り成分をワックスや油脂などの基材に混ぜ合わせ、香りを保持しながら身につけることができるようにしたものです。
練り香水の歴史は古く、紀元前のエジプト時代にはすでに存在していたといわれています。当時の練り香水は、香料を油やワックスに練り込むことで作られていました。
現代の練り香水は、香料だけでなく、保湿成分や美容成分が配合されているものも存在します。
練り香水は、その特性からポケットやバッグに忍ばせていつでも香りをリフレッシュするのに便利であり、少量で十分な香りを楽しむことができます。また、肌に塗ることで香りが長時間持続し、香りがより自然に広がります。香りの質感や濃度は製品によって異なり、個々の好みに合わせて選ぶことができます。
また、香りを楽しむだけでなく、スキンケアやボディケアとしても使用されるケースもあるのです。
練り香水の使い方
練り香水の使い方は、通常の液体香水と異なる特徴があるため、その特徴を活かすためにはいくつかの工程があります。
ここから、練り香水の使い方と、付ける際のポイントを解説します。正しい使い方を理解し、練り香水の魅力を最大限に引き出すようにしましょう。
1.手を洗って清潔にする
最初に、練り香水を塗布する前に手を洗い、清潔な状態に保ちます。これにより、香りが純粋で混ざらないようにします。
2.練り香水を指の腹に少量取り、温める
練り香水を指の腹に少量取ります。量は、指の腹ひとなでくらいを目安にしましょう。
さらに、指の腹で練り香水を軽く温めることで、香りを引き立てることができます。これにより、香りがより自然に広がります。
3.香りを付ける場所の選択
練り香水をつけるおすすめの場所は、以下のとおりです。
・手首
・耳の後ろ
・首筋
・胸元
・髪の毛
これらの場所は、体温が高いため、香りが長持ちしやすいです。
好みに応じて、1つまたは複数の部位に香りを付けることができます。
練り香水を肌や髪に塗りこむ
指で温めた練り香水を、選んだ部位に軽く塗布します。香りが強すぎないよう、少量から始め、必要に応じて追加しましょう。指を使って香りを肌になじませます。
香りを強めたい場合は、数時間ごとに練り香水を追加できます。ただし、香りが過剰にならないよう注意しましょう。
練り香水を使う際のポイント
以下に、練り香水を使用する際のポイントをまとめました。
・練り香水は、指の腹でくるくると円を描くように塗ると、香りがよく広がります。
・練り香水を塗った後は、手でこすらないようにしましょう。こすってしまうと、香りが飛んでしまいます。
・練り香水は、時間が経つと香りが弱まることがあります。香りが薄くなったら、重ね付けして香りを調節してください。
また、使用する際は、練り香水が目や口に入らないように注意しましょう。
くわえて、練り香水は、直射日光を避けて保管しておくようにしてください。
練り香水は、液体香水よりも香りが柔らかく、自然な仕上がりを楽しむことができます。使い方に慣れるまで、少しずつ試してみて、自分に最適な方法を見つけてください。
練り香水の量
練り香水は非常に濃厚で持続力が高いため、適切な使用量を把握することが重要です。
香りが強すぎると他人に不快感を与える可能性があるため、注意が必要です。
練り香水の正しい使用量は、指の腹ひとなで程度です。
練り香水は、液体の香水と比べて香りが穏やかなので、一度にたくさんつけると香りが強すぎることがあります。
最初は少量からつけて、香りが足りなければ、重ね付けして調節しましょう。また、汗をかきやすい場所につけると、香りが落ちやすくなります。汗をかきやすい場合は、少量ずつこまめにつけ直すのがおすすめです。
たとえば、髪の毛につける場合は、毛先になじませるようにつけましょう。
練り香水の香りは、一般的に1~2時間程度持続しますが、香りが薄くなったら、重ね付けして香りを調節してください。
おすすめの練り香水5選
練り香水は、香水よりも香りが穏やかで、肌への負担が少ないため、近年人気が高まっています。また、持ち運びにも便利で、さまざまなシーンで活躍するアイテムです。
以下に、おすすめの練り香水を5選をピックアップしてみました。
・SHIRO 「ホワイトリリー」
・ヴァシリーサ「パフュームスティック ベンジャミン」
・ACCA KAPPA「ホワイトモス ソリッドパフューム」
・JO MALONE「ウッド セージ & シー ソルト ソリッド」
・imp.「シアーコットン ソリッドパフューム」それぞれ詳しくご紹介しますので、自分に合った練り香水を見つけて、ふんわりと香りをまといましょう。
SHIRO 「ホワイトリリー」
SHIRO 練り香水 ホワイトリリーは、上品なフローラルに包まれる、洗練された清潔感のある香りが特徴の練り香水です。
トップノートには、ベルガモットとブラックカラント、グリーンの爽やかな香りが広がります。ミドルノートには、ホワイトリリーとジャスミン、ローズ、マグノリアの華やかなフローラルの香りが続きます。
ラストノートには、ムスクとサンダルウッド、アンバーの温かみのある香りが包み込みます。
また、ガーナ直輸入の未精製シアバターとホホバオイルを配合しており、保湿成分としても活躍します。
SHIRO 練り香水 ホワイトリリーは、清潔感がありクセがないよい香りなので、場所やシーンを選ばず活躍するアイテムです。
ヴァシリーサ「パフュームスティック ベンジャミン」
ヴァシリーサの練り香水「パフュームスティック ベンジャミン」は、みずみずしいペアに、爽やかなジャスミンが重なる、大人のフレッシュフルーティの香りが特徴の練り香水です。
トップノートには、みずみずしいペア(梨)の香りが広がります。ミドルノートには、爽やかなジャスミンの香りが続きます。ラストノートには、ホワイトムスクの優しい香りが包み込みます。
アルコールフリーで、肌への負担が少ないのも魅力です。また、持ち運びに便利なスティックタイプで、いつでもどこでも手軽に香りを楽しむことができます。
ACCA KAPPA「ホワイトモス ソリッドパフューム」
ACCA KAPPA「ホワイトモス ソリッドパフューム」は、ホワイトモスの優しさと清潔感に満ち溢れた香りの練り香水です。
トップノートには、ジュニパーベリー、ベルガモット、オレンジの爽やかな香りが広がります。ミドルノートには、ラベンダー、カルダモン、コリアンダー、ナツメグ、ブラックペッパーの香りが続きます。ラストノートには、オークモス、ホワイトムスク、ベチバー、サンダルウッドといった、スモーキーでありながら温かみのある香りが包み込んでくれます。
アルコールフリーで肌への負担が少なく、天然由来成分のみで作られているので、肌に優しいのが特徴。
「ホワイトモス ソリッドパフューム」は、ACCA KAPPAのなかでも人気商品で、上品で洗練された香りを求める方におすすめです。
JO MALONE「ウッド セージ & シー ソルト ソリッド」
JO MALONE「ウッド セージ & シー ソルト ソリッド」は、ジョー マローン ロンドンの人気香水「ウッド セージ & シー ソルト」の練り香水です。
トップノートには、グレープフルーツの爽やかな柑橘系の香りが広がります。ミドルノートには、セージとシー ソルトの潮風を思わせる爽快感のある香りが続きます。ラストノートには、セージのウッディアロマな香りが包み込みます。
さわやかな海岸をイメージした香りで、男女問わず人気のアイテムです。
imp.「シアーコットン ソリッドパフューム」
imp.「シアーコットン ソリッドパフューム」は、洗い立てのリネンを思わせる清らかな香りの練り香水です。
トップノートには、フレッシュなレモンとクールなライム、グリーンリーフやスウィートオレンジの香りが広がります。ミドルノートには、コットンブロッサム、気持ちを前向きにさせるローズウッドやピーチにくわえ、不安や緊張を和らげるイランイランやダージリンの香りが続きます。ラストノートには、温かみのあるシダーウッドやムスク、プラムの香りが広がり、落ち着きをもたらします。
「シアーコットン」は、imp.の人気商品です。洗い立てのリネンを思わせる清らかな香りが、男女問わず人気を集めており、清潔感のある香りを求める方におすすめのアイテムです。
まとめ
練り香水とは、固形の香水のことで、通常の香水と比較して香りが穏やかなため、付ける量も少なく、優しくふんわりと香ります。
また、スキンケアやボディケアとしても使われることも珍しくありません。
練り香水は一般的には液体の香水と比べて香りが長時間持続し、自分の肌に合わせて調整しやすいため、個性的な香りを楽しむのに適しています。適切な使い方をマスターし、香りを存分に楽しんでください。
この記事はMELLフレングランス編集部が監修しました。小分け香水に関して、今後もお役に立つ情報を提供してまいります。