10月は日中の穏やかな気温と朝晩の冷え込みが感じられる季節です。そんな秋の深まりに合う香りは、ほんのり甘さを残しつつ、ウッディやスパイシーなノートが特徴的です。
サンダルウッドやパチョリの温かみが、肌寒い日にぴったりの包み込むような心地よさを演出してくれます。今回は、そんな10月におすすめの香水を5つご紹介します。
10月におすすめの香水は?
10月は秋が本格的に深まり、気温がぐっと下がってくる季節です。装いに合わせて、香りも秋らしい温かみのあるものにチェンジしてみませんか?
今回ご紹介する10月におすすめの香水は、ラルチザンの「パッサージュダンフェ」、エルメスの「オスマンサスユンナン」、イソップの「マラケッシュインテンス」、ジョーマローンの「イングリッシュ ペアー&フリージア」、そしてニコライの「フィグティー」です。
どれも秋の深まりに寄り添う、温かくリッチな香りです。この季節ならではの特別な香りを見つけてみてください。
ここから、それぞれの香水の魅力をお伝えします。
1. ラルチザン パッサージュダンフェ EDT(L'Artisan Parfumeur Passage d'Enfer)
10月のひんやりとした空気の中で、ラルチザンの「パッサージュダンフェ(地獄通り)」は、まるで秋の夕暮れに包まれるような神秘的な香りです。
その名前が少しダークで強烈に感じるかもしれませんが、実際は天に昇るような清らかさと落ち着きをもたらしてくれます。
ユリの花の透明感が、クリーンでフレッシュな印象を与え、インセンスがどこか異国の風を感じさせます。さらに、サンダルウッドとバニラの温かみが肌にふんわりと残り、秋らしい穏やかな深みを感じられます。
この香りは、ちょっと特別な日に、いつもと違う自分を演出したいときにぴったり。ミステリアスでありながらも上品な雰囲気が漂い、秋の装いに自然に溶け込む香水です。
10月のファッションやメイクにほんの少しのエッジを加えたいとき、この香りがあなたの魅力をさらに引き立ててくれるでしょう。
2. エルメス オスマンサスユンナン EDT(Hermès Osmanthus Yunnan)
10月の穏やかな空気にぴったりな「エルメス オスマンサスユンナン」。アプリコットのような甘さを感じる金木犀と、雲南省のお茶の香りが絶妙に調和したこのフレグランスは、洗練された美しさを持ちながらも、どこかフレッシュで軽やかな印象を残します。トップノートは、シトラスとティーの爽やかな香りから始まり、フレッシュな気分を演出。少しずつ金木犀の甘くやわらかな香りが広がり、アプリコットのようなフルーティな香りが、あなたをほのかに包み込みます。
ベースノートでは、燻されたお茶とフリージアが合わさり、ほんのりスモーキーで落ち着いた香りへと変わっていきます。
この香りは、秋の肌寒さを感じる季節にぴったりで、特に空気が澄んだ朝や夕方に香らせたくなる一本。金木犀のフルーティな甘さと爽やかなお茶の香りが、リラックスした気分をもたらし、日常に溶け込むように自然に香ります。
10月のファッションに合わせて、軽やかでありながら洗練されたムードを演出したい日におすすめです。
3. イソップ マラケッシュインテンス EDP(Aesop Marrakech Intense)
異国の風を感じる「イソップ マラケッシュインテンス」。その名の通り、モロッコのマラケッシュからインスピレーションを受けたこの香りは、ウッディでスパイシー、そしてほんのりフローラルなアクセントが絶妙に調和したユニークな一品です。トップノートは、シトラスとカルダモンのフレッシュな香りから始まり、どこかエキゾチックな印象が広がります。ミドルでは、ローズやジャスミンが顔を出し、フローラルな甘さがスパイスの温かみと絡み合います。
そして、ラストノートではサンダルウッドやクローブが深みのあるウッディな香りを残し、まるで砂漠の夕暮れのような雰囲気を演出します。
この香りは、少し冒険心をくすぐるようなエキゾチックでミステリアスなムードが魅力的。ウッディでスパイシーな香りが好きな方や、個性的な香水を探している人にぴったりです。
特に10月の肌寒い季節には、温かみのあるスパイスが心地よく、リラックスしたひとときを与えてくれるでしょう。
ユニセックスで使えるこの香りは、デイリーにも特別なシーンにもマッチし、まるで旅をしているかのような気分にさせてくれます。
4. ジョー マローン イングリッシュ ペアー&フリージア コロン(Jo Malone London English Pear & Freesia Cologne)
秋のエッセンスを詰め込んだ「イングリッシュ ペアー&フリージア コロン」。ジョー マローンのNo.1人気を誇るこの香りは、熟した洋梨のフレッシュでみずみずしい香りをベースに、白いフリージアの優雅なブーケが包み込みます。まるで英国の果樹園で収穫されたばかりの洋梨を手にしたような、豊潤な甘さと爽やかさが特徴です。
トップノートでは、フレッシュなキングウィリアムペアーが秋の始まりを感じさせ、ミドルノートのフリージアがフローラルで繊細なアクセントを加えます。
ラストノートでは、アンバーとパチョリ、ウッドの温かみが香りに深みを与え、秋の夜長にぴったりの落ち着いた余韻を残します。
この香りは、秋の装いにさりげない華やかさを添えたいときにぴったり。日常使いにも特別なシーンにも合い、季節感を大切にしながらも洗練されたムードを演出してくれる一品です。
フルーティーな甘さとフローラルの調和が、秋らしい豊かなひとときをもたらしてくれるでしょう。
ジョーマローン イングリッシュペアー&フリージア EDCの詳細
5. ニコライ フィグティー EDT(Nicolaï Fig Tea)
まるで秋の午後、陽だまりの中でフルーツティーを楽しんでいるかのような香りが広がる「ニコライ フィグティー」。驚くことに「フィグ(イチジク)」の名前がついているのに、実は無花果を使っていないこの香りは、金木犀やジャスミンのやわらかさで優雅に仕上げられています。トップノートには、フルーティーなオレンジとアプリコットのような金木犀が弾けるように香り、心地よい秋の始まりを感じさせます。続いて、ジャスミンとコリアンダーが織りなす軽やかなフローラルティーの香りが、ティータイムのようなリラックスした雰囲気を演出。
ベースノートでは、スモーキーなマテ茶やガイアックウッドが、甘さを抑えつつも温かみを残し、ふんわりと広がります。
少し甘さのあるこの香りは、肌寒い季節にぴったりで、金木犀のほのかな切なさが胸に響きます。誰かがこの香りをまとって現れたら、思わず振り返ってしまいそうな、そんな印象的なフレグランスです。
秋のティータイムに寄り添うような、ロマンチックで奥深い香りを楽しみたい方におすすめです。
まとめ
秋の深まりを感じる10月、ぜひこの5つの香りで日常に彩りを加えてみてください。心を温め、深まる季節に寄り添う香りが、あなたの日々をより豊かにしてくれるはずです。ぜひ、自分に合った香りを見つけて、秋の空気とともに楽しんでください。
この記事はMELLフレングランス編集部が監修しました。小分け香水に関して、今後もお役に立つ情報を提供してまいります。